シンスプリント(shin splints)は、
陸上選手やランナーなどのスポーツ選手の間でよく見られる脚の痛みの状態です。
一般的には、下腿(脛骨と腓骨の間)の内側や前側に痛みや炎症を引き起こします。

一般的に言われるシンスプリントの主な原因は、
以下の要素に関連しています。
- 過度な運動負荷:過度な運動やトレーニングの増加、距離や強度の急激な増加など、脚に対する負荷が急速に増えることが原因となります。
- 硬い地面や不適切な靴:硬い地面や舗装された路面の上でのランニングや、サポートの不十分な靴の使用は、脚に余分なストレスをかけることがあります。
- 筋力不足や筋バランスの崩れ:下腿の筋肉の弱点や不均衡が、シンスプリントのリスクを高める要因となります。
- 足の異常な歩行パターン:足の形や歩行パターンの異常は、足の負担を不均等に分散させることがあります。
上記の4つが良く言われる原因ですが、
姿勢調整と検査をして考えている主な原因は、
姿勢バランスの変化と身体の捻じれです。

写真の方のように、
身体が傾き、足が内側を向いている(内また)状態になると、
脚を着地させたときに脛骨が捻じれ、負担も増大します。
その結果、脛骨の内側に痛みが生じることが多いです。
姿勢調整により改善することが多く、
また再発もしなくなり、安心して走ることができるようになります。
シンスプリントの症状には、
下腿の内側や前側の痛み、
炎症、触れると痛みを感じる部位の腫れ、
運動中や活動後の痛みなどがあります。
通常、痛みは軽度から中等度であり、
活動を続けることが難しくなることがあります。
シンスプリントの治療と予防には、以下のようなアプローチがあります。
- 休息と活動制限:痛みがある場合は、運動を休止し、痛みの軽減が見られるまで十分な休息を取ることが重要です。
- アイシング:炎症を軽減するために、痛む部位にアイスパックを数回のセッションで数日間適用することが有効です。
- 適切な靴とクッション性のあるインソールの使用:適切な靴や足のアーチをサポートするためのインソールの使用は、ショックを吸収し、脚への負担を軽減するのに役立ちます。
- 筋力トレーニングとストレッチ:下腿の筋肉を強化し、バランスを改善するための適切な筋力トレーニングとストレッチを行うことが重要です。特に、下腿の前面と後面の筋群をバランスよく鍛えることが効果的です。
- 歩行やランニングフォームの改善:足の形や歩行パターンに問題がある場合は、専門家の指導を受けて改善することが重要です。適切な姿勢や足の着地方法を学び、負荷を均等に分散することが目指されます。
- 慎重な復帰と負荷管理:症状が軽減した後も、復帰時にはゆっくりと進めることが重要です。過度な負荷や急激な運動の増加は避け、体に十分な休息と回復時間を与えるようにしましょう。
シンスプリントは早期に対処することが重要です。
症状が悪化すると、
治療や回復に時間がかかる可能性があります。
痛みや炎症が続く場合は、
専門医を受診し、適切な処置をおススメします。
また、姿勢調整をして、正しい姿勢に戻すことが重要です。
シンスプリントの再発を防ぎ、
安心して競技に打ち込めるようにしましょう。