■来店時の状況
半年前から続く腰痛のため来院
陸上部に所属し短距離選手として活躍
時々、腰の痛みが出ながら走っていたが、1カ月前から痛みが引かず慢性症状となっていた
痛みのため、左足が動きにくくなり、満足した練習ができなかった
マッサージや鍼、カイロプラクティックを受けるも改善に至らず
今後、競技を続けていく事と、記録の向上が望めなくなることに不安を覚えていた
学校の近くにあり、看板を見て気になっていたこともあり、来院した。
■検査
〇整形外科テスト
・可動域テスト 後屈、左右側屈 (正常値より可動減少あり)
〇姿勢画像分析

【側面】前傾姿勢・頭部、肩が前方に変位(猫背状態)・反り腰

【前面】体幹が右に傾いてる・骨盤の右側が高い・右肩が下がっている・肩が右方向に回旋している
■姿勢からみた腰痛の原因
①体幹の反りと、右側への傾き、体幹の回旋を受け止めているのが腰部
②日々の練習やトレーニングにおいて、継続的な負担が腰部にかかり続けている
(腰部の右側に、集中的に負担がかかっていると考えられる)
③負担は、腰部椎間関節(骨と骨の間)や、軟部組織(筋肉や靭帯、椎間板)に炎症等をもたらす
■姿勢調整の計画
〇姿勢を改善することで、腰痛が改善され、再発の防止につながる
〇また、姿勢が改善し、運動中心軸が正常な位置になることで、「走る」動作の左右バランスが整い、スポーツパフォーマンスも同時に向上することが考えられ、記録の向上も期待できる。
以上の事を患者さんに説明し、姿勢調整計画を立てた。
□計画
週2回を1カ月間。その後、姿勢画像検査を実施
状況をみながら、施術間隔を調整していく
また、姿勢改善パーソナルエクササイズを10週間実施する
■姿勢調整の経過
〇施術2回目から腰痛がなくなった
〇以後、腰痛は発症せず練習も集中してできた
〇3年生の7月に、100mで10秒69の記録を出した
■3か月後の姿勢画像

